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新型コロナワクチンをどうみるか

新型コロナワクチンに関し、
昨年12月28日に、一般社団法人日本感染症学会が提言を出している。

COVID-19ワクチンに関する提言(第1版)
https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=43

この提言によれば、欧米の製薬会社の新型コロナワクチンについて、次の問題点が指摘されている。

1 従来のワクチンにくらべて、副作用が重大
  
  疼痛の中でも、ファイザーのワクチンでは、1 回目接種後の約 30%、2 回目接種後の約 15%に、日常生活に支障が出る中等度以上の疼痛が報告されています。疼痛の 70~80%という頻度は、成人における不活化インフルエンザワクチン接種時の頻度 10~22%に比べてはるかに高く、比較的接種部位の疼痛が強いとされている 23 価肺炎球菌ワクチン(PPSV23)の 58.3%、13 価肺炎球菌ワクチン(PCV13)の 68.2%と比べて同等もしくはそれ以上です。アストラゼネカのウイルスベクターワクチンでも若年者群で疼痛の頻度が高くなっています。

 mRNA ワクチンでは、さらに全身反応の有害事象が高頻度にみられています。とくに、 倦怠感、頭痛、寒気、嘔気・嘔吐、筋肉痛などの頻度が高くなっていますが、これらの症状は対照群でもある程度みられていることに注意が必要です。

 発熱(38℃以上)は 1 回目では少ないですが、2 回目の接種後に 10~17%みられています。発熱は対照群ではほとんどみられていませんので、ワクチンによる副反応の可能性が高いと思われます。とくに高齢者よりも若年群で頻度が高い傾向があります。不活化インフルエンザワクチン、PPSV23、PCV13 の発熱の頻度は、それぞれ 1~2%、1.6%、4.2%で すので、mRNA ワクチンでは注意が必要です。

2 アジア人、高齢者、基礎疾患がある者のデータが乏しい

 これらの臨床試験の被接種者は白色人種がほとんどで、アジア系の割合が少ないため、人種による副反応の頻度の違いがあることを前提に、国内での臨床試験の安全性の確認が欠かせません。さらに、これらの臨床試験における 75 歳以上の割合は、ファイザー0.4%、モデルナ 0.5%であり、アストラゼネカの臨床試験でも 70 歳以上が 6.8%にすぎず、超高齢者への 接種の安全性も十分確認されているとは言えません。またさまざまな基礎疾患をもつ方も 被接種者に含まれているとは言え、その数は十分ではありませんので、今後さらに基礎疾患ごとの安全性を検討する必要があります。

3 ADEなどについて、長期的な安全性が検証されていない
 
 数年にわたる長期的な有害事象の観察が重要です。 また、ワクチンによる直接的な副反応とは言えませんが、接種を受けた人が標的とした病 原体による病気を発症した場合に、接種を受けていない人よりも症状が増悪するワクチン関連疾患増悪(vaccine-associated enhanced disease, VAED)という現象にも注意が必要です。過去には、RSウイルスワクチンや不活化麻疹ワクチン導入時に実際にみられています。またデング熱ワクチンでは、ワクチンによって誘導された抗体によって感染が増強する抗体依存性増強(antibody-dependent enhancement, ADE)という現象の可能性が疑われ、接種が中止されました。COVID-19 と同じコロナウイルスが原因である SARS(重症急性呼吸器症候群)や MERS(中東呼吸器症候群)のワクチンの動物実験でも、一部に VAED を示す結果がみられています。COVID-19ワクチンの動物実験や臨床試験では、これまでのところ VAED を示唆する証拠は報告されていませんが、将来的に注意深い観察が必要です。

そのうえで、有効性と安全性が検証されていないワクチンについて努力義務が適用されない
ことも指摘されている。

このようにみると、新型コロナワクチンの接種により、

・疼痛、倦怠感、頭痛などの副作用が非常に高い頻度で起きる

・38度以上の発熱が起きる割合も高い そうすると、高齢者や基礎疾患者への接種はむしろ危険ではないか

・長期的な有害事象の安全性が検証されていない。

という危険性が残存していることがわかる。

ワクチンによる薬害はこれまで多くの例で生じており、
上記提言をみても、拙速な接種がむしろ危険であると感じられる。

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