セカンドオピニオンをご希望の方へ(既に他の弁護士に依頼されている方)
セカンドオピニオンをご希望の方へ(既に他の弁護士に依頼されている方)
いつも本ウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、「セカンドオピニオン」とは、現在ご依頼いただいている専門家(弁護士)以外の、
別の弁護士が述べる意見のことを言います。
たとえば、今の弁護士は、この主張をすべきだ、と言っているが、本当にそうだろうか。
今の弁護士は、この証拠を出すべきだ、と言っているが、本当にそうだろうか。
契約を解除すべきだと言っているが、そうしたほうがいいか。
など、一人の弁護士の意見に、疑問に持たれることがあるかもしれません。
そうした場合、別の弁護士の意見を聞いてみよう、これが「セカンドオピニオン」です。
多くの方は、弁護士に相談に行くこと自体、非常に稀なことだと感じておられます。
そして、多くの方が、「弁護士は敷居が高い」と思っていらっしゃるのも事実。
そうであるのに、せっかく依頼した弁護士と、別の弁護士の意見を聞きに行くのは、
失礼に当たる、後で関係が悪くなっては困る、勇気がいる、費用がもったいない、
などの理由で、ためらわれている方もおられます。
しかしながら、私の見解としては、
「セカンドオピニオンを聞くことは、積極的に利用すべきである」
と考えております。
理由としては、
1 弁護士も間違えることがある
弁護士は専門家ですが、人間ですから、見落としていたり、
大事な裁判例を忘れていたり、間違えることがあります。
たいてい、何かの機会に気付いたり、相談や打ち合わせの中で思い出す
ものですが、中には、気付かないまま、手続が進行していくときがあります。
そして、依頼者の方が「何かおかしいのではないかなあ・・・」と感じて
おられるのであれば、その場で、できるだけ早く、率直に伝えてもらったほうが、
弁護士としては助かります。少なくとも、私(弁護士安達悠司)はそうです。
また、うまくそれが言い出せない場合や、違和感はあるがなぜか分からないような
場合、別の弁護士に相談することで、意外にあっさりと問題が解決することが
あります。
岡(傍)目八目と言って、傍から見ている人の方が、気付きやすいのです。
2 別の弁護士に相談することで、安心する
私は、多くのセカンドオピニオンの相談を受けることがありますが、
多くは、弁護士とのコミュニケーションから来る問題であることが、
ほとんどです。
ですから、弁護士としては、法律論として、訴訟戦術としては、
何も間違ったことはしておらず、ただ、説明が十分になされていなかったり、
コミュニケーションがうまくいっていない、というだけの問題である
ことがしばしばです。
このような場合、セカンドオピニオンを利用していただくことで、
「あ、こういう問題だったんだ」と気付いていただければ、
事態はそれほど悪くないことを改めて認識したり、
あるいは、「弁護士の先生に、意見を言ってもいいんですね。」と
気付いて帰られることもあります。
少しの違和感を、早めに気付いて、安心に変える、
というのは非常に大事なことです。
3 セカンドオピニオンにも守秘義務があります
また、弁護士には他の人に秘密を漏らさない義務があります。
これは、セカンドオピニオンの場合も当てはまります。
ですから、依頼者の方が、セカンドオピニオンを求めたことが、
いつの間にかその弁護士に伝わるということは決してありません。
なので、セカンドオピニオンを求めても、
それが原因で、関係が悪くなることはありません。
4 セカンドオピニオンの費用
セカンドオピニオンも、最初は法律相談です。
ですから、最初にかかるのは、通常の法律相談料と同様です。
既に、別の弁護士に、事件を依頼されている場合は、10万円以上、
数十万円、中には百万円以上の費用をかけておられる方もおられます。
セカンドオピニオンであっても、相談時間が1時間半であれば、
1万5000円(税別)程度です。
気持ちよく事件を進行させるのに、セカンドオピニオンはどんどん
活用してください。
なお、セカンドオピニオンから、弁護士変更に移行することも可能です。
弁護士も人間ですから、相性があります。
どんなに素晴らしい弁護士でも、相性が合わない、ということは
あります。
弁護士に依頼して、事件受任となると、半年以上、長ければ
1年以上お付き合いさせていただくことが多いです。
弁護士との相性、コミュニケーションのしやすさは非常に重要です。
当事務所は、セカンドオピニオン、弁護士変更のご依頼も
受けておりますので、お気軽にお電話ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。